IKISG

都内在住、IT職フルタイム、1児の母。親に頼れず、夫は多忙のワンオペ育児。巷のメディアに取り上げられるワーキングマザーはスーパーウーマンすぎて身近に感じられない。普通の人でも、親に頼らなくても働くにはどうしたらいいのか考えています。生後5か月の子を認証園に預けて復職し、1歳で認可園に転園。復職から3年ほどの人が書いています。

一年以上経ってやっと納得した「保育園はまだ早すぎるんじゃない?」

育休のころと復職直後、言われて一番嫌だったのが「早過ぎるんじゃない?」だった。 そう言われるとやみくもに反発したくなった。 世間には産休明けからすぐ預ける人もいるし、それを私は生後半年弱まで待ったのだし、保育園に行き始めたわが子はそれほど体…

子どもを理由にしすぎなんじゃないか?

仕事をするうえでも、生活する上でも 「子どもがいるから仕方ないんです」「できなくて当たり前なんです」 という態度を取るまい、取るまいと思いながら暮らしてきた。 子連れに配慮してもらえる場面というのは非常に多い。(それは非常にありがたい) でも当…

ついに来た(のか?)

子どもが生まれたばかりの頃から、いやもしかしたら生まれる前からずっと、恐れていた日がついに来た、かもしれない。 正直、三歳児神話よりもっとおそろしい。 イヤイヤ期だ。 ヤダという言葉を覚え、乱発するようになった。 でも笑ってヤダ~と言いながら…

これから出産する人へ伝えたい(親を頼れないバージョン)

前から子どもが欲しいと言っていた友人の妊娠がわかった。 本当に嬉しい。 そして、彼女もまた親を頼れない人だ。 親も義両親も遠方に住んでおり、仕事をしている。旦那さんも忙しいようだ。 私が大丈夫だったからなんとかなるよ、などと気軽には言えない。 …

子どもには何も望まない(望めない)

たとえば、仕事だったら目標を立て、努力して達成しようとする。 将来なりたい姿のために今何をすべきかを考えることができる。 (それを実践できるかはまた別の話だけれど) でも子どもについてはどうなんだろうか?と、ふと考えた。 将来どうなってほしい…

「ダメ」が多すぎる

なるべく子どもに「ダメ」と言わずに暮らしたい。 でも毎日毎日、気づけば「ダメ」と言っている気がする。 まず、本人の命や健康を害するようなことは、問答無用で「ダメ!」だ。 大きな声も上げるし、実力行使で物を取り上げることもある。 次に、お友だち…

私には仕事が必要だ

子どもはおもしろい。子どもはかわいい。 でもいつもそう思えるわけではない。 滅諦にしない残業をして帰ったとき。 勉強会に出てから帰ったとき。 昔からの仕事上の知り合いと会ってから帰ったとき。 家について子どもを見ると、ああ、私にはもうこんなに大…

大人だって夢を見る、はずだ

こどもの頃はよく人に聞かれた。 「将来の夢は?」 だいたいの子どもが、職業の名前を答える。私もそうだったと思う。 小さい頃はお花屋さん。ケーキ屋さん。 小学生になり、大好きな先生ができてからは教師。 中学生の頃には精一杯背伸びして「夢なんてない…

私は散歩をしている。彼らは山に登っている

ある種の人たちのことが不思議でならなかった。 何というのか、万能感、のようなものを持っている。 自分の正義を信じて疑わず、それを他の人に押し付ける権利を持っていると思っている。 往々にして彼らには社会的な地位はなく、しかし上から目線である。 …

よその子相手に本気で腹が立った

大人げないことをあえて書く。 自省のために。どうしたら良いか考えるために。 保育園では、日中は年齢ごとのクラスに別れて過ごしている。 延長保育になると、年齢に関係なく一部屋に集まって過ごす。 大きい子たちにとって小さい子はかまいたい、お世話に…

怒る子ども、おびえる母(そんな日もある)

子どもはだいぶ知恵がついてきた。 行動範囲もできることもぐんと広がった。 いろんなことを覚えていて、「この後はこうなるのだろう」という展開が読めているようだ。 そのぶん、その予想通りにならなかったときの怒りも大きくなっているように思う。 少し…

これは恋なのか(恋ではない)

はじめは、人からそんなことを言われるなんて…と普通にショックを受ける。 次に腹が立ってきて、何と言い返してやろうか考える。 この時考えるのは 「あなたはよほど○○なんでしょうね?私などと違って」 「仰る通りですね、ぜひ見本を見せてください」のよう…

判断材料その三:その短所に耐えられるかを考える

「判断材料その一:自分のコストを考えてみる - IKISG」 「判断材料その二:その理由で納得できるかを考える - IKISG」 と同じ系統の話。 ネットで何かを買うことが本当に増えた。 実店舗で買う時でも、その前に口コミを読んで比較してみよう、ということは…

もしもの話(夫婦どちらかが死んでしまったら)

子どもが生まれる前のこと、夫となんとなくこんな話をしたことがある。 「もし私が死んだらどうする?」「もしあなたが死んだらどうしよう?」 (不謹慎な話で申し訳ないけど、不測の事態が苦手な私はよくこういう突拍子もない想像をする) あなたが死んだら…

事実+事実=事実とは限らない(無意識または悪意)

すごく当たり前なのだけど、今更しみじみ思ったので書いてみる。 たとえば、 ・うちの子どもは保育園でプロの栄養士&調理師が作った食事を食べている ・うちの子どもは比較的大柄であり、比較的健康である というのは、れっきとした事実だし、客観性もある…

大変でしょう?と聞かれたら何と言えばいいんだろう

子どもがいて働くことについて「大変でしょう?」「忙しいでしょう?」ときかれると「(まあ自分のやりたいこともできてるし睡眠もとれてるし)そうでもないですよ」と答えることが多い。 独身の頃より制約が増え、自分も時間が減ったという意味では大変かもし…

浮き沈み

数日の間、子どもの機嫌が悪かった。 たぶん体調不良からくるもので、それが分かっていてもやたら怒ったり泣いたりごはんを食べない姿にじわじわと体力を削られた。 仕事も異動があったばかりで、分からないことだらけ。 「簡単なはずなんだけど…」と指導役…

いつからだろうか(当たり前と期待)

自分の仕事上の異動に続き、子どもの体調不良と夫の多忙が重なった。 子どもが体調不良のときは甘えとわがままが増える気がする。 加えて、近頃は自己主張が増え、行動や言葉でそれを示そうとし、大人に阻止されるとギャーッと怒るようになった。 夫が出勤中…

判断材料その二:その理由で納得できるかを考える

前回「判断材料その一:自分のコストを考えてみる - IKISG」ではお金に関わることの判断材料を書いた。 今回はお金に関わらない判断の時に何を考えているかを書いてみる。 子どもが予想外に早く寝てくれた。夫が帰るまでにはまだ時間がありそうだ。 こんな時…

判断材料その一:自分のコストを考えてみる

多くの女性がそうであるように、私は「スーパーなどの特売」が大好きだった。 少しでも安く買って達成感を味わう。 レノアハピネスが198円で買えた!というようなあれだ。 あれは節約というより一種の競技だと思う。 育休中は毎日買い物に出かけ、近所のスー…

タスク引き継ぎメモ(仮)

もし1日、誰かに仕事を引き継ぐとしたら…と考えながら書いてみた。 ======================== 引き継ぎメモ 以下、作業を列挙します。注意点は※として挙げてあります。 AM5:30 起床 朝食準備。 大人はパン、簡単なおかず、ヨーグル…

夢を見なくてよかった

育った環境もあるし性格もあると思うのだが、私は結婚したい!お嫁さんになりたい!と思ったことがなかった。 そういえば彼氏がほしい!と思ったのもごく僅かな期間だった。 彼氏とはどんなものかしら、と思い一人と付き合ってみて勝手に分かった気になり、…

子どもがいないとわからないこと

そんなものはないんじゃないかな、と思った。 子どもがいる人といない人では考え方や行動が大きく違う、かもしれない。 でも私たちはその違いの理由を「子どもの有無」に求めすぎているのかもしれないと思った。 若手社員が憤っていた。 「みんな会社のイベ…

「働いていると偉い」のだろうか?

前回、「「子どもを抱っこしていて偉いよね」 - IKISG」で、人から偉いと言ってもらった時に感じたことを書いた。 もっと気になっていることがある。 復職してから1年、いや結婚してから数年の間に何度か言われた、 それは、「結婚しても仕事続けるなんて偉…

「子どもを抱っこしていて偉いよね」

学生時代の友人たちと集まった。 結婚している人、いない人。 子どもがいる人、いない人。 兼業主婦、専業主婦、親と同居などさまざまだ。 久し振りに会えてみんな嬉しそうで、それぞれの近況を報告し合った。 賑やかな場の中で、一人の友人が私のことを 「…

夢がないと駄目だ、と思った

夢でも目標でもビジョンでもいい。 何かを持っている人は違う、と思った話。 先日、違う業種の若い人と一緒に食事をした。 前回話したのは数か月以上前のことだ。 その時は、最近仕事はどうですか?と聞くと、こういうことがあってやりがいを感じます、と言…

できない理由

自戒のつもりで「「忙しいからできない」は「能力がないからできない」のエイリアスである - IKISG」を書いた。 そういえば、だいぶ前に「忙しいからできないと思う、とその人は言った - IKISG」というのも書いていた。 忙しい、ということばかり考えている…

子どもは私に似ていない

子どもは私に似ていない。 それは私にとって嬉しい事だ。 実は、妊娠中ずっと「お父さんに似て生まれてきてね」とお腹に念を送っていた。 会社からの帰り道、駅から家までの道を歩くときの習慣だった。 (なぜそういう習慣になったのかは不明) 私はたぶん自…

「忙しいからできない」は「能力がないからできない」のエイリアスである

「忙しいからできない」という言葉は仕事でも日常でもよく耳にする。 「忙しいから設計書のメンテができない」という現場。(本当に多い) 「日々の仕事で忙しいから新しいことへの挑戦ができない」という人。 本当は違うんじゃないか、と思う。 いざ時間があ…

「ちょっと大変」な子どもとの暮らしが「すごく大変」に変わるとき

昨日のエントリ「子どもとの生活は忍者の修行だ - IKISG」に子どもとの暮らしは「すごく大変」ではなく「ちょっと大変」なだけだと書いた。 でも不正確だったから訂正したい。 子どもとの生活が「すごく大変」になる時期があることを正直に書きたい。 ひとつ…