IKISG

都内在住、IT職フルタイム、1児の母。親に頼れず、夫は多忙のワンオペ育児。巷のメディアに取り上げられるワーキングマザーはスーパーウーマンすぎて身近に感じられない。普通の人でも、親に頼らなくても働くにはどうしたらいいのか考えています。生後5か月の子を認証園に預けて復職し、1歳で認可園に転園。復職から3年ほどの人が書いています。

これは恋なのか(恋ではない)

はじめは、人からそんなことを言われるなんて…と普通にショックを受ける。

 

次に腹が立ってきて、何と言い返してやろうか考える。

この時考えるのは

「あなたはよほど○○なんでしょうね?私などと違って」

「仰る通りですね、ぜひ見本を見せてください」のような感じの悪いものばかりだ。

 

以前ならこれを直接言ったり、メールに書いたりしてしまったかもしれない。

でもそんなダメなところを他の人にも晒すのはもったいない、という打算が働くようになった。

そうだ、言い返すのも馬鹿らしい、あんな人の相手をするのはやめよう、と自分の中で存在を消す。

 

しかし考えまいとしても気づけば考えてしまい、悶々とした時間を過ごす。

これは恋なのかと思うほど、打ち消しても執拗に思い出される。

仕事が終わっても、電車の中でも保育園に向かう途中もずっとだ。

子どもといる時ですら考えてしまい、あまりに不毛なのでそれだけはやめた。

 

考えまいとしても考えてしまうのはやめられない。

言われたことを脳内リピート。(エンドレス)

何と言い返すかをずっと考える。

もちろんこれは恋ではない。

 

そのうちに、こうやって考えるのは自分にとって必要なプロセスなのだろうと思い
考えまいとするのをやめる。

次第に受け入れられる気持ちになってくる。

不快な言葉、理不尽な仕打ちもすべて必要なものだったと思えるようになる。

「あなたのような(不快な)人がいるから、
今の(悶々とした結果受け入れられる)私がいる。ありがとう」と思える。

 

もしその人が困っている場面に遭遇したら、私は助けるのだろうか?

助けたくない。でも何もしないのも報復のようでいやだ、と思いながら、だんだんその出来事を忘れていく。

 

これが、いやなことがあったとき私の中に起きる出来事だ。

短くて数時間、長ければ数か月ほどかかる。

大人になりたい。