お金がないのが問題じゃない
子どもを一人育てるのに○千万円必要だ、というような話をよく聞く。
子どもはお金がかかる。
でも働く世代の給与は昔に比べて下がっている、または上がらない。
だから夫の収入だけでは家族を養えず、妻も働かなければならず、
(A)なのに保育園が足りておらず、
(B)働きながら子育てもするハードな暮らしを望まない人が増え、
少子化が進む、という論調がすごく多い。
でも自分のもうすぐ2年の復職生活を考えても、
問題はお金がないことではないと思った。
お金があれば私は働かなかったのだろうか? たぶんNo。
お金が欲しくないとは言わないが、やはり仕事をしたかったのもある。
お金があれば私はもっと楽に働けただろうか? たぶんNo。
シッターさんや家事手伝いの人をお願いするお金がなかったわけではない。
でも面倒だったり、他人を家へ上げることへの抵抗だったり、
主婦なのにという罪悪感だったりで実行できなかった。
(これは一度お願いしてしまえば気にならないことなのかもしれないけれど)
じゃあたとえば、子どもを育てるのに必要と言われる○千万円を
余裕で用意できる家庭があるとして、
奥さんは働かずに家で子どもを見ているとする。
これは果たして楽なのだろうか?
たぶん、ぜったい、楽ではない。
自分の体調不良の時を思い出してみたら分かる。
お金があろうがなかろうが、子どもを育てる以上
楽なんて選択肢はないんじゃないかと思う。
ただ、個人によって合う合わないはあるから、
専業のほうがいい人もいれば働きに出たい人もいるというだけで。
楽させてほしいとは思わない。
でもたまにある大変な時期が、もう少し楽に過ごせる何かがあったら嬉しい。
それが何なのかはよく分からないけれど。