IKISG

都内在住、IT職フルタイム、1児の母。親に頼れず、夫は多忙のワンオペ育児。巷のメディアに取り上げられるワーキングマザーはスーパーウーマンすぎて身近に感じられない。普通の人でも、親に頼らなくても働くにはどうしたらいいのか考えています。生後5か月の子を認証園に預けて復職し、1歳で認可園に転園。復職から3年ほどの人が書いています。

2014年を振り返る ~仕事と家族と自分

2014年がもうすぐ終わる。

今年はどんな一年だったっけ…と振り返ってみた。

 

2014年1月。

子どもはまだ歩いていなかった。

まだ認証園に通っていて、希望通りの時間預かってもらうことができて、
私の職場は勤務開始が10時だった。

朝に余裕があったから、
どうしても疲れた時は夫と子供を送り出して1時間寝直すこともできたし、
そうでなければ夜ごはんを作ったり家事をやったりしていた。

なんて復職に適した職場。

ずっとここにいたいと思っていた。

 

4月、運よく認可園に転園できた。

前の認証園が良すぎて、変わりたくない気持ちでいっぱいだった。

でも今まで通ってよく分かったけれど、今の園もすごくいいところだ。

わが子は幸運なのかもしれない。

 

夏頃、客先を移ることになった。

両立がしやすいだけではなくて、
優秀な人たちに会えて刺激をもらえる職場でもあったから
異動は本当にショックだった。

でも今思えばあの時職場を移ってよかったのだと思う。

あの楽で素晴らしい環境に何年もいたら、私はもう他で頑張れなくなる。

 

客先を移ったタイミングで、思い切って技術の勉強会にも顔を出すようになった。

それが今年一番の変革だ。

とにかく刺激的で別世界で、閉ざされた(と感じていた)仕事の別の扉が開いた気がした。

 

新しい顔ぶれの中で必ず「小さいお子さんがいて…」と紹介される私。

残業はできず、責任ある仕事はできず、頭を下げて先に帰る私。

もう期待されることもないのだろうと勝手に決めていた。

ベビーシッターを駆使して子どもが居ないかのように振る舞う気概もない。そもそもそんなことしたくない。

子どもがいることが幸せ。仕事を続けられるのが幸せ。

なら仕事で一人前に評価なんか求めちゃいけないのかもしれない。

 

などと鬱々と考えていた日々を吹き飛ばしてくれた。

勉強会に行けば私は単にひとりのメンバーに過ぎず、お子さんがどうのと言われることもなかった。

そして何より、新しく聞く話は本当に楽しかった。

これだ、と思った。

この前に何があるかは分からないけれど、やってみようと思った。

 

とはいえ、夫の仕事の都合がつかなければなかなか参加は難しい。

月に1回行ければいい方、というペースだった。

細々とでもいい。来年も続けたい。

 

秋から冬はあっという間に過ぎた気がする。

新しい客先でじたばたとし、合間に勉強会に行き、どんどん喋るようになる子どもの言葉に驚かされた。

ご縁があってアプリコンテストに参加することにもなった。

箸にも棒にもかからない結果だったけれど、参加できただけでも格段の進歩だと思う。

 

考えることがたくさんあって、やることもたくさんあって、なんだかいつも大変で、
いつももっと時間が欲しいと思いながらバタバタとしていた。

そして気づけば年末。

でも振り返ればたくさん幸せなこともあった。

 

子どもが歩くようになり、走り回り、たくさんの言葉を話すようになった。

転園直後、保育園に送って行くと泣いてしまったのが、いつの間にか笑顔で部屋に駆け込んで行くようになった。

迎えに行けばぱっと笑顔になって走ってきてくれた。

最近は「走らないで」と言うと、そろそろとすり足で近寄ってくるようになった。おもしろい。

「きょうはトラックいないね」「さむいね」「よるごはんはパンたべるー」と
にぎやかにお話ししながら家まで一緒に帰る。

寝る前に「だーいすき」と言ってくれる。

 

毎日を過ごすときには、仕事のことと家事のことばかり心配している気がする。

でもこうして思い返すと、浮かぶのは子どものことばかりだ。

まだ、子どもが生まれてからの時間より、夫と二人で過ごした時間のほうが長い。

でも「二人でいた時のことがよく思い出せないね」と夫と言っている。

 

今年一年、ときどき(しょっちゅう?)手を抜きながらもよく頑張った。

新しいことにも挑戦した。仕事はそれなりに。新しいこともやったし、やりたいこともやった。

夫も相変わらず頑張っていて、子どもも毎日一生懸命で楽しそうだ。

 

今年一年おつかれさまでした。