「ダメ」が多すぎる
なるべく子どもに「ダメ」と言わずに暮らしたい。
でも毎日毎日、気づけば「ダメ」と言っている気がする。
まず、本人の命や健康を害するようなことは、問答無用で「ダメ!」だ。
大きな声も上げるし、実力行使で物を取り上げることもある。
次に、お友だちや保育園の先生に、周囲の人に対して危険なこと、迷惑が掛かることも「ダメ」だ。
本人が意図していようが意図していまいが関係ない。
たとえば怒って人を叩くのは「ダメ」だし、周囲に人がいるのにはしゃいで傘をふりまわすのは「ダメ」だ。
物を粗末にしたり、食べ物で遊ぶのも「ダメ」だ。
これは緊急性がない事が多いから、「ダメ」で済ませず、何故いけないかを言い聞かせる。
今すぐは理解できないかもしれないけれど、いつか通じることを願って。
それにしても、疲れている時には「何度も言い聞かせる」という地道な作業がひどくおっくうに思える。
家の中には触ってほしくないものがいろいろある。
全てをきれいに片付けるのが理想だろうが、なかなかそうはいかない。
自然、「ダメ」の回数も増えていく。
言ったあとで考える。
果たして今の「ダメ」は妥当な「ダメ」だっただろうか。
それとも、単に禁止したほうが楽だからそうしているのだろうか。
週末に近づくほど、後者の「ダメ」が増えていく気がする。
紙を破いちゃダメ。向こうの部屋の物を持ってきちゃダメ。
絵本を出したらしまわなきゃダメ。
子どもが悪いわけではない。
触られたくないものを出しておく親が悪い。
散らかされてもあとで片付ければいいだけ。汚されたら掃除すればいいだけ。
でも体力と時間が無限にあるわけではない。
せめて土日は「ダメ」を減らせるよう、頑張ってみようか。