身近なOps
DevOpsという言葉がある。
サービスやシステムの開発(Dev)と保守(Ops)が協力して
より良いサービスを作っていこう、というようなものだ。
今まで私は主に開発の仕事をやってきた。
保守チームにいたことはあったものの、
保守と言いながらエンハンスや二次開発と呼ばれるものをやっていて、
気持ちも業務も開発チームと変わらなかった。
最近になって、本格的な(というのも変だが)保守チームに在籍することが増えた。
小さい子どもがいる、というと、比較的落ち着いている(ことが多い)保守の仕事が振られるのだろう。
開発チームは遅延でしばしば全員が激務になるが、
保守チームは障害が起きても全員が激務になるわけではないからかもしれない。
追加開発やエンハンスを行わない、純粋な保守チームは、平坦だ。
開発チームのようなゴールがない。
だから、サービスインのような解放感や喜びもないし、褒められることもない。
何事も起きず、いつもの定常業務をこなせれば幸せ。
もっとスムーズに簡単にサイクルを回すにはどうしたらいいんだろう?
何かに似ていると思ったら、主婦業だった。
粛々と日々の家事をやり、家を整え、食事を作り、選択をする。
イレギュラーな事態(たとえば夫が激務で帰ってこないとか、子どもが熱を出すとか)
があれば臨戦態勢を敷き、日常に復帰できるように尽くす。
何事も起きず、いつもの生活ができることが幸せ。
なるべく楽に居心地よく過ごせるようにするにはどうしたらいいんだろう?
仕事のように考えると、自分のやり方で改善できるところはまだまだありそうだ。
ずっとDev側にいた私は、自分の仕事はDevだと思い込んでいた。
でも今は仕事も生活もOpsだ。
面白い。