IKISG

都内在住、IT職フルタイム、1児の母。親に頼れず、夫は多忙のワンオペ育児。巷のメディアに取り上げられるワーキングマザーはスーパーウーマンすぎて身近に感じられない。普通の人でも、親に頼らなくても働くにはどうしたらいいのか考えています。生後5か月の子を認証園に預けて復職し、1歳で認可園に転園。復職から3年ほどの人が書いています。

虫(自分が嫌いなものと子どもとの付き合い方)

私は虫が苦手だ。

みんなが苦手であろう、ゴキブリや毛虫はもちろんのこと
カブトムシやチョウチョも同じように苦手だ。

 

都市部のマンションで暮らす分には、虫との接点はごく少ない。

夏になれば蚊に刺されるくらいは仕方ない。

秋になってそこここに落ちている蝉の死骸はこわいが、害があるわけではない。

台所はきれいにしておけば羽虫やハエも発生しない。

 

ところが、先日、家の前でゴキブリを見てしまった。

私が怖がる様子を見て子どもも怖がり、その日は早々に寝たほどだ。

家の中では遭遇したことがないものの、家の前にいるのでは他人事ではない。

対策のサイトを読み、万一のために駆除用の餌を仕掛けた。

その後、ゴキブリの姿は見ていない。

 

たった1度の遭遇でも子どもにとっては印象深かったのか、
夜、暗い道を歩くとき「むし、いない?」と聞くようになった。

ひとりで歩かず、手をつなぎたがるようになった。

 

この春から、子どもの通う園では青虫を飼っている。

園庭の草にいた幼虫を虫かごに入れて飼い、毎日園児が餌の葉を取り換える。

図鑑を見ながら観察し、チョウになったら庭に放すのだという。

「あおむしがいるんだよー」

「さなぎになったよ」

「ちょうちょさん、もういないの。バイバイしたの」

と、子は毎日楽しそうにその様子を教えてくれた。

 

いつか子どもが、大好きな青虫もチョウチョもゴキブリも同じ虫だと知ったとき、
なんでゴキブリは殺してしまうのかに疑問を持ったとき、
親は何と答えればいいのだろう。

 

見た目が嫌いだから殺す、ではあまりにひどく聞こえる。

でも現実問題そうだ。

たとえば、食べるために生き物を殺すことは
仕方がないと思えるし、伝えなければいけない大切なことだと思う。

ではゴキブリはどうなのだろう。

 

どう悩んだところで、ゴキブリと共存はしたくないから掃除する。

掃除してももし家に入り込まれてしまったら、駆除するしかない。

嫌いだから、怖いから。

 

子どもがいなければたぶん疑問も持たなかった。

みんなはどうしているのだろうか。