つれづれなるままに
私はコーヒーが好きだ。
と言っても別にグルメではないから味は問わない。
インスタントコーヒーでも缶コーヒーでもおいしくいただける。
ただし、砂糖あり+ミルク分なしのコーヒーは苦手だ。
それから酸味が強すぎる豆も得意ではない。
先日、屋外にいて寒くて、自販機で買ったエスプレッソがまさにこれだった。
酸っぱい。甘い。ミルク分が入っていない。
寒い屋外で飲む温かい飲み物というプラスがあってなお、苦手な味。
なんというか、エスプレッソとラテを勘違いしたのが敗因だった。
幸いボトル缶だったので家に持ち帰り、牛乳で薄めて飲んだ。
特に期待もせず、捨てるのも申し訳ないからという理由でそうしただけだが、
驚くほどおいしかった。
甘さが薄まって気にならない程度になり、酸味は牛乳でかき消された。
それから、私は子どものころ、はちみつが苦手だった。
べったり甘く、独特の風味がある。
大人になってからは食べられるようになったものの、相変わらず得意ではなかった。
ある時、クラッカーに乗せたクリームチーズに出来心で掛けてみておどろいた。
なんだこれは。ものすごく、おいしい。
はちみつのクセとチーズのクセが打ち消し合い、驚くほどまろやか。
健康的な気がして罪悪感が薄れるのもあいまって、おやつによく食べた。
ヨーグルトにはちみつときなこを入れるのもいい。
はちみつと乳製品は相性がいいのかもしれない。
自分にとって苦手なクセを持つものでも、
それを打ち消して良い物にしてくれる組み合わせがある。
ならば、単体では苦手な人(たとえば飲み会参加を強要するとか)でも
組み合わせによってはうまく付き合えるのだろうか。
ならば、私が持つデメリット(たとえば残業できないとか急に休むことがあるとか)も
活かせる場面があるのだろうか。
というところまで考えた。