復職後本当にイヤだった一言
復職後、いちばん嫌だったことは何かと考えてみた。
お荷物扱いされて凹むとか悔しいとか、先が見えなくて不安とか、そういうのもたくさんある。
(そういうのはこのあたりに書いている)
そういうのじゃなくて、単純に「イヤだー!!」と思ったこと。
ひとつ、ある。そこには他人の悪意は介在しない。
なのにものすごくイヤ!!!だ。
それは「母乳?」と聞かれることだった。
親しい友人とか、保育園で知り合ったお母さんたちに聞かれるのはちっとも嫌ではない。
「上の子は3歳まで飲んでてねー」「うちは断乳の時は水着着てお風呂に入ったよ」
などは他人事ではない、興味深い話題だ。
そうではなくて、別に親しくもない男性が普通に聞いてくるのだ。
知り合った初日に聞かれたりもするのだ。
「お子さんはいくつ?へえ、1歳。母乳ですか?」と。
イヤだ!気持ち悪い!
それも一人や二人ではない。
今思い返してもじわじわと不快になる。
でも後述の理由で不快感をあらわにもしづらい。
だからこそ面倒くさくイヤ~な問題になりつつある。(自分の中で)
自分の周囲の限られた世界ではあるけれど、「母乳?」問題について整理してみた。
私は性別を問わず、親しくない人とこの話をしたくないと思っている。
で、現実にはどうかというと、
女性は親しく、かつ子どもがいる人しかこの話をしてこない。
男性は親しさに関わらず、子どもがいる(特に小さい子どもがいる)人がこの話をしてくる。
初めて聞かれた時は正直気持ち悪いと思った。
でも考えているうちにわかった気がした。
たぶん女性にとっては母乳は「体の話」であって、だから親しい人しか聞いてこない。
男性にとっては「子どもの食事の話」なんだろうなという気がしてきた。
だから初対面でも無神経に(と私は感じてしまう)聞けるのだ。
「ベビーフードは和光堂?」と聞くのと同じような感覚なんだろう。
でも、本当にイヤだ。
かといって、そこで「不快だ」「セクハラだ」と騒ぎ立てるのも気が引ける。
そういう話をしてくるのはみんな新米パパで、よその子の食事はうちと比べてどうなんだろう?
という純粋な興味で聞いているのが分かるからだ。
でも少し考えてみてほしい。
聞かれたほうがどんな微妙な気持ちになるのか。
私は相手が同性でも親しくても、自分から母乳の話をしたことはない。
産後の不安定な時期とか、母乳をあげたいのに出ないとか、
事情があって完ミにしたけど母親失格ではないかと悩んでいるとか、
飲み過ぎとか飲まなすぎとか、とにかくこの話題は地雷キーワード率が高そうな気がする。
聞かれたら答えるのにやぶさかではないし、情報交換もしたいけれど
あえて話さなくてもいいかなと思っている。
そんなところにきて、あっけらかんと友達でもない男性から「母乳ですか?」と聞かれると
イヤだしイラッとするし、気にしなさがちょっと羨ましかったりもする。