反省:私も他人の事情には無関心だった
昨日書いたエントリが急に恥ずかしくなってきた。
なんだか、私はかわいそうなんですと言いたがってるみたいに思えてしまった。
でも振り返れば、私だって他人の事情に鈍感な一人だった。
いま、子どもがいるからといってここぞと被害者ぶるのはよろしくない。
罪滅ぼしに思い出してみる。
「後期高齢者医療制度」が話題になった頃、
テレビのニュースではお年寄りたちの嘆きや怒りを連日放送していたように思う。
「後期高齢者という名前がいや」「年寄りの切り捨てか」「不要な存在と言われているような気分になる」などなど、いろんな意見があった。
それを見た私はどうしたか。
あれは私の数十年先の姿でもある…などとは思わず、
だって少子高齢化で医療費がかさむなら仕方ないんじゃないか、と漠然と思っていた。
漠然とというのが問題で、きちんと自分で考えてそう結論づけたのではなくて
テレビや新聞を鵜呑みにしてそう思っていた。
これは、たとえば独身社員が「子持ち会社員は迷惑」と言ったり、
サラリーマンが「満員電車のベビーカーは迷惑」と言うのと何も変わらない。
自分以外の事情に鈍感で、知ろうとしないし、想像すらしない。他人事でしかない。
でも、私もいつか必ず年を取って、この国の福祉のお世話になる日が来るはずで、
そう考えたら他人事なわけはないんだけれど。
私もまた想像力が足りなくて鈍感なわけで、誰かに腹をたてるのは筋違いなんだろう。
分かり合うのは難しい。