IKISG

都内在住、IT職フルタイム、1児の母。親に頼れず、夫は多忙のワンオペ育児。巷のメディアに取り上げられるワーキングマザーはスーパーウーマンすぎて身近に感じられない。普通の人でも、親に頼らなくても働くにはどうしたらいいのか考えています。生後5か月の子を認証園に預けて復職し、1歳で認可園に転園。復職から3年ほどの人が書いています。

ついに来た(のか?)

子どもが生まれたばかりの頃から、いやもしかしたら生まれる前からずっと、
恐れていた日がついに来た、かもしれない。

正直、三歳児神話よりもっとおそろしい。

イヤイヤ期だ。

 

ヤダという言葉を覚え、乱発するようになった。

でも笑ってヤダ~と言いながら逃げまわるくらいで、たまに泣きながらヤダーということがあっても
「これがイヤイヤ期なら大したことはないな」と思える程度だった。

甘かった。

 

何かのきっかけでスイッチが入り、「イ゛ヤー!」と絶叫。

手当たり次第に物をなぎ払う。

なぎ払われないようにものを遠ざけるとますます怒る。

だっこー!おんぶー!あっちー!と要求を突きつけ、それを全部叶えても機嫌は直らない。

何かを訴えているのだけど、絶叫なのと、まだうまく喋れないのがあいまって、何を伝えたいのか分からない。

これが恐れていたイヤイヤ期なのだろうか。

 

思うに、イヤイヤ期がこわいのではない。

それは有限だし、命に関わることでもない。

こわいのは「正体の分からなさ」だ。

 

こんなにいつまでも泣き叫ぶなんて、どこか具合が悪いんだろうか?

こだわりが強いのは自閉傾向なんじゃないだろうか?

言いなりになってはいけないと思うあまり、厳しすぎるんだろうか?

あるいは甘すぎるんだろうか?

性格形成に何か重大な害を及ぼさないだろうか?

私の行動は正しいんだろうか?

 

そう思いながら子どもと過ごす時間が不安でこわい。

誰かが「今はそういう時期で、あなたの対応は間違ってない。耐えて」と言ってくれたら、
数か月か数年かは分からないけれど耐えられる気がする。

 

産前、腰の痛さがいつ治るか分からなかった日々や、
育休中、果たして仕事に戻れるんだろうかと不安だった日々もそうだった。

先が見えないことがつらい。

 

いつか笑い話になるのだろうか。

いや今も既に、マジギレしながらも「ぽいっ!」と口に出して物を投げ捨てるわが子の姿にクスっとしてしまう。

耐えろ、耐えろ私。