IKISG

都内在住、IT職フルタイム、1児の母。親に頼れず、夫は多忙のワンオペ育児。巷のメディアに取り上げられるワーキングマザーはスーパーウーマンすぎて身近に感じられない。普通の人でも、親に頼らなくても働くにはどうしたらいいのか考えています。生後5か月の子を認証園に預けて復職し、1歳で認可園に転園。復職から3年ほどの人が書いています。

判断材料その二:その理由で納得できるかを考える

前回「判断材料その一:自分のコストを考えてみる - IKISG」ではお金に関わることの判断材料を書いた。

今回はお金に関わらない判断の時に何を考えているかを書いてみる。

 

子どもが予想外に早く寝てくれた。夫が帰るまでにはまだ時間がありそうだ。

こんな時にふと、誘惑が訪れる。

今日のうちにゴミ出しをしておいたら、明日の朝が楽なんじゃないだろうか。

アイスが食べたい。近くのコンビニまでひとっ走り行ってこようか。

 

そして誘惑の後に迷いがくる。

いくら寝ているとはいえ、子どもを1人にしていいのか、と。

 

ゴミを出しに行くだけなら同じ敷地内、ほんの数分だ。

子はたぶん寝たら数時間は起きないのだから、近所のコンビニくらい余裕で行って帰ってこれる。

そう思うものの、本当にそうなのかを疑り深く考える。

 

すぐ帰るつもりが、鍵を持って行き忘れてオートロックの玄関から締め出されるかもしれない。

すぐ帰るつもりが、コンビニの行き帰りで事故にあって救急車で運ばれるかもしれない。

通り魔に会って襲われるかもしれない。

そうしたら、この子を1人で何時間も置いておくことになる。

その間に火事でも起きたらどうなるのだろうか?

ベビーゲートから出ることもできないに違いない。悲惨である。

 

いやいや、考え過ぎではないか、とも思う。

そんな特殊なことが起きる確率は限りなく低い。

治安がいいこの国で、町なかのコンビニに行くのに危険があるとも思えない。

 

でも、と思う。

思いがけず子どもに怪我をさせてしまったり、トラブルに見舞われた親たちだって
まさかそんなことが起きるとは思っていなかったに違いない。

トラブルはいつだって想定外の時に起こるのだ。(たぶん)

 

だからといって、四六時中子どもに張り付いていることはできない。

また、張り付いたからといって全てから守れるわけでもない。

 

でも、もしいま何か不幸なアクシデントがあったときに、それは納得できる理由だろうか?

アイスが食べたくて外出した隙に子どもに何かが起きたら、
私はそれを自分自身許せるのだろうか?

子どもを大好きな夫や両親や従兄弟たちに顔を合わせられるのだろうか?

答えは否である。

ゴミは明日の朝出せばよい。アイスは我慢すればよい。大したことではない。

 

そんな風にして、子どもを完全にひとりにしたことがないまま、今日まで来た。

親ばかだろうか。それとも自衛手段だろうか。

そのどっちもだと思う。