夢がないと駄目だ、と思った
夢でも目標でもビジョンでもいい。
何かを持っている人は違う、と思った話。
先日、違う業種の若い人と一緒に食事をした。
前回話したのは数か月以上前のことだ。
その時は、最近仕事はどうですか?と聞くと、こういうことがあってやりがいを感じます、と言っていて
当たり前だけど違う仕事には違う楽しさがあるんだなということに気づかせてくれた。
数か月ぶりに会って、また仕事の様子をたずねてみると、
彼女が喜びを感じると言っていたまさにその部分がごっそり別の人の担当になってしまったそうだ。
それも強引な人事異動で、急な話だったという。
「正直、モチベーションが下がって、自分は何のために働いてるんだろうと思いました」
と彼女は笑いながら言った。
これからもその、やりがいを感じられない仕事をするの?と聞いてみると
「ずっとこれをやる気はないですよ」ときっぱり言う。
会社を辞めるの?と聞くと「会社は面白いから辞めないです」と言う。
今やっている仕事を足がかりに、こうやって進めていって、こんなことをしたいんです、と彼女は話してくれた。
圧倒された。
彼女は私よりだいぶ年下なのだけれど、私が彼女の年齢の頃にはもっと自己中心的だった気がする。
自分の好きな仕事を無理やり奪われたら、私ならそんな対応ができるだろうか。
私はSEだ。
そういう意味では学生時代の夢を叶えたと言えるのかもしれない。
でも、ただ「SEになりたい」というのは、子どものころ「お花屋さんになりたい」と言っていたのと同レベルだ。
そこで果たしたい役割とか、何を作りたいかとか、そういう思いが今の私にはない。
小さい子どもがいるから、日々の仕事で精一杯だから、働かせてくれるなら何でもいい。
そんな気持ちで働いていては先細りなのかもしれない。
目指すところを絞って、そこに向けた準備をしていかなければならない。
仕事が好きだから、という漠然とした気持ちで働くことは
嫌になったら辞める、というのと同義なのかもしれない。
今月で、復職して丸一年が経つ。
長かったような、あっという間だったような。
楽だと思う日もあれば、大変だと思う日もあった。
この一年で慣らしは終わったことにして、きちんと目標を持とう。
必死に日々を過ごして、気づいたら年をとっていた、という状態にならないように。