IKISG

都内在住、IT職フルタイム、1児の母。親に頼れず、夫は多忙のワンオペ育児。巷のメディアに取り上げられるワーキングマザーはスーパーウーマンすぎて身近に感じられない。普通の人でも、親に頼らなくても働くにはどうしたらいいのか考えています。生後5か月の子を認証園に預けて復職し、1歳で認可園に転園。復職から3年ほどの人が書いています。

子どもは私に似ていない

子どもは私に似ていない。

 

それは私にとって嬉しい事だ。

実は、妊娠中ずっと「お父さんに似て生まれてきてね」とお腹に念を送っていた。

会社からの帰り道、駅から家までの道を歩くときの習慣だった。

(なぜそういう習慣になったのかは不明)

 

私はたぶん自己評価が低い。

だから自分に似て欲しいところなど思いつかなかった。

人との出会い運だけはやたらいい。

そこだけ似てくれたらほかは全部、性格も外見も旦那に似てほしいと思っていた。

もし自分そっくりの顔に生まれたら、その子を可愛がっていたら
自分大好きみたいじゃん、と少し恐れてもいた。

 

生まれてきたわが子は、どちらかと言えば旦那似だ。

瓜二つではない。

でも両親と子どもが並べばみんなが「お父さん似ね」と言ってくれる程度には似ている。

よかった。

 

だから私が「うちの子、私に似てないんだよねー」と言うとき、それは嬉しい話なのだ。

が、世間的には残念な話と取られてしまうようだ。

「まだ小さいからね。顔はどんどん変わるし」とフォローされたりする。

似てない話のあとに、「まだ母親の実感がないんだよね」という話をすると
ますます可哀想な話かと誤解され
「ああ、昼間は働いてるもんね…」などと歯切れ悪く言われてしまったりする。

違う、そうじゃない。似てなくて嬉しいんだ。

 

自分が父親だったら違ったかもしれない。

でもこの子はずっと私のお腹で育ち、私から生まれてきた。

似ていようがいまいが疑いなく自分の子だ。

だから自分に似るより、大好きな人に似てくれたほうが嬉しい。

 

でももし2人目が生まれて自分にそっくりだったら、意外と嬉しいのかもしれない。

「目は俺似」「くせっ毛なのは俺と同じ」と嬉しそうにしている旦那を見ているとそう思える。

 

子どもはかわいい。

びっくりするほどかわいい。

結婚しない、子どもはいらないと思っていた頃には想像もできなかった。

もっと大勢いたら楽しいだろうなとも思う。