「忙しいからできない」は「能力がないからできない」のエイリアスである
「忙しいからできない」という言葉は仕事でも日常でもよく耳にする。
「忙しいから設計書のメンテができない」という現場。(本当に多い)
「日々の仕事で忙しいから新しいことへの挑戦ができない」という人。
本当は違うんじゃないか、と思う。
いざ時間があったらできるのかというと、実はできない。
そういう事例をたくさん見ている気がする。
忙しいからできないのではなくて、その能力がないからできない。
能力がないのは、忙しさを理由にして今までやってこなかったかったからだ。
「忙しいから設計書が書けない」と言う人は、大部分、忙しくなくても設計書が書けない。
忙しいから設計書を書かなくてもよい、と認めるプロジェクトに在籍しているとそうなる。
でもそれを認めたくなくて(あるいは自覚していなくて)時間がないから、という理由をつけている気がする。
「自分にその能力がないからできない」とは認めづらいが、
「忙しいからできない」なら言いやすい。そういうことではないかと思う。
能力の不足にはできるだけ早く気づいたほうがいい。
そのほうがリカバリしたり、方向転換したりが早くできる。
ということは、「忙しいから」と言っていることは機会損失なのではないか。
忙しさを理由にしたくない、と思った。