IKISG

都内在住、IT職フルタイム、1児の母。親に頼れず、夫は多忙のワンオペ育児。巷のメディアに取り上げられるワーキングマザーはスーパーウーマンすぎて身近に感じられない。普通の人でも、親に頼らなくても働くにはどうしたらいいのか考えています。生後5か月の子を認証園に預けて復職し、1歳で認可園に転園。復職から3年ほどの人が書いています。

子どもとの生活は忍者の修行だ

子どもがいない友人知人から「子育てって大変でしょ」とよく言われる。

子どもを持つ人はみんな言われ慣れているのではないかと思う。

私も子どもを持つ前は漠然と、すごく大変なのだろう、と思っていた。

 

子どもがいる生活を考えるとき、自分が子どもだった頃読んだ文章を思い出す。

小学生くらいが読むように書かれた雑誌だか本だったか。

そこには、忍者になるための修行の方法が紹介されていた。

長いふんどしをつけて、それを引きずらないように走るだとか
水蜘蛛をつけて水の上を歩く訓練をするとかいう内容だった。

 ※水蜘蛛 - Wikipedia

 

その中にこんなものがあった。

成長の早い植物(何だったかは忘れた)を植えて、毎日その上を跳び越える。

最初は楽だが、植物が育つうち難しくなってくる。

それを続けていくと、いつの間にか高く跳べるようになっているというものだ。

子どもが居る暮らしもこれに似ている、と思う。

 

もし子どもがいない状態から、いきなり今の生活をしろと言われたら難しい。

ごはんを作り、食べさせる。

子どもの支度をしながら自分も支度をする。

米袋より重くなった子を抱っこ紐で園まで送る。

この朝の3工程だけでもう無理だと思う。

 

生まれたばかりのころは母乳かミルクをあげればよかった。

勝手に動き回ることもなく、寝かせた場所に寝ていてくれた。

身支度に抵抗されることもなく、されたとしても力は弱かった。

体重は今の半分以下だった。

 

その状態から、徐々にレベルが上がっていって今の生活がある。

離乳食が始まったとき、ちょっと大変だなと思った。

そうこうするうち2回食になり、3回食になって食事を作る回数が増えた。

 

寝返りが始まったとき、うつぶせ寝で窒息したらどうしようかと心配した。

そのうちハイハイが始まり、歩くようになり、どんどん目が離せなくなった。

 

体重は順調に増えていった。(ありがたいことだ)

そうして今に至る。

振り返ればこの1年ちょっと、生活はずいぶんと様変わりした。

 

でも人は慣れてしまうのだ。

大変だなと思いながらも慣れる。

そしてまたレベルが上って、ちょっと大変だなと思いながら慣れる。

その繰り返しでここまで来た。

この先もきっとその繰り返しだろう。

 

だから、今のところ子どもとの生活は「すごく大変」ではない。

ちょっと大変、だけどすごく面白いなあと思っている。