IKISG

都内在住、IT職フルタイム、1児の母。親に頼れず、夫は多忙のワンオペ育児。巷のメディアに取り上げられるワーキングマザーはスーパーウーマンすぎて身近に感じられない。普通の人でも、親に頼らなくても働くにはどうしたらいいのか考えています。生後5か月の子を認証園に預けて復職し、1歳で認可園に転園。復職から3年ほどの人が書いています。

兼業主婦 兼 母のある一日(入園式編)

子が経験する初めての別れ - IKISG」に書いた通り、4月から子が転園した。

その時のことを書いてみようと思う。

 

4月1日、入園式。会社を休む。

0歳~5歳までの新入園生、在園生たちで入園式が行われた。

各クラスと先生たちの紹介があり、15分ほどで終わる。

その後は各クラスの部屋に移動して毎朝の作業や荷物置き場について説明を受ける。

これも30分かからずに終わり、あとは園内を自由に見たあと三々五々家に帰った。

 

その後は一日フリータイム、だったらよかったのだが
平日の昼間に家にいられる機会は滅多にない。

なかなか行けなかった子ども名義の口座を作りに行くと決めていた。

ついでに病院にも行って、咳が出る子どもの薬をもらって来よう。

 

帰宅してまずは子どものごはん。自分も片手で食べられるものを軽く食べる。

銀行は窓口が3時まで。病院の午後診察は3時から。

銀行が混むことを見越しても、2時半に行けば何とかなるだろうと考えた。

食事を終えた子と、しばらく家で遊ぶ。

 

余裕をもって2時ごろ家を出る。いい天気で気持ちがいい。

帰り道はちょっと寄り道して子どもの散歩をしよう、
と思いながら駅前の銀行を目指す。

 

銀行は案の定混んでいて、少し待つ。

銀行の職員さんたちは子どものことをとても気にしてくれ、
子供向けのノベルティをくれようとしたり(残念ながらまだ使える年齢ではなかった)
笑いかけてくれたりする。

子どもは口座開設申し込み用紙や印鑑を狙ってじたばたしてた。

 

口座を作り終え、5分ほど離れた病院へ向かう。

3時を少し回ったところ。

院内は閑散としていた。すぐに診察が終わり、隣の薬局へ。

 

薬局でもすぐに薬をもらうことができ、駅前のスーパーに寄る。

食料を調達し、子を連れて河原へ向かう。

 

日差しが暖かくて気持ちよくなったか、河原に着くころ子どもは寝てしまった。

子どもの散歩のつもりで来たのに手持ち無沙汰だな、と思いながら
ベンチに腰掛けて遅めの昼食をとる。

食べ終わっても起きない子ども。

このまま帰るか、起きるのを待ってみるか。

文庫本でも持って来ればよかった…と考えていると、
コープのトラックから降りた若いお兄さんがこちらへ向かって歩いてくる。

またか、と思った。

 

子どもを連れていると、やたらコープの人に話しかけられる。

「子どもさんに安心な食材を」「かさばるおむつも配達」と
どこのコープでも同じ宣伝文句を聞かせてくれる。

申し訳ないが、コープに入る気はない。

かといって話も聞かずに断る勇気もない中途半端さだ。

 

このときも話を聞き、カタログを受け取り、
そのあと家までサンプル品を届けに来るというのは断った。

お兄さんの元気でさわやかな営業トークに子どもが起きてしまったが
お兄さんは何ら気にしていないようだった。

起きるの待ちだったからいいのだが、何か釈然としない。

 

子どもを芝生に降ろし、周囲を一緒にうろうろする。

子どもは歩くことを覚えてから本当に楽しそうだ。

つまづいてもきちんと前に手を付く。

そこからよいしょと手を突っ張って立ち上がる。

いつの間にこんなことを覚えたのだろう。

(ぜんぶ園のおかげだ)

 

まだ遊びたいとぐずる子どもを連れ、帰宅。

おやつをあげ、昼寝をさせ、夜ごはんをあげて就寝。

私もやっと一息つける…とよかったのだが、まだ大仕事が残っていた。

明日から使う園グッズがまだ完成していなかったのだ。

服の名前付けも半分くらい残っている。

長い夜になりそうだ。

 

名前付けを黙々とやるうち、夫から帰宅の連絡が入る。

夜ごはんを準備し、帰宅した夫と食べ、まだ園グッズの準備。

全てを終えて寝たのは0時過ぎだった。