IKISG

都内在住、IT職フルタイム、1児の母。親に頼れず、夫は多忙のワンオペ育児。巷のメディアに取り上げられるワーキングマザーはスーパーウーマンすぎて身近に感じられない。普通の人でも、親に頼らなくても働くにはどうしたらいいのか考えています。生後5か月の子を認証園に預けて復職し、1歳で認可園に転園。復職から3年ほどの人が書いています。

再び、飲み会について考える

「飲み会 楽しくない」というキーワードで
このブログを見てくださった方が何人かいるようだ。

飲み会が楽しくないというのはよくある悩みなのかもしれない。

 

会社の飲みニュケーションを完全否定するつもりはないが
コミュニケーションと言ったら飲みしか考えられない、
という状態には非常に危惧を感じる。

 

飲み会肯定派の意見もよく分かるつもりだ。

同じ釜の飯を食うという言葉がある通り、一緒に食事をすることは大事だ。

お酒を飲んだら普段言えない本音も言える。

多少羽目を外して分かり合えることもある。

(男性同士ならキャバクラなどに行くことも含まれるのだろうが、
こういうとき女性同士はどうするのだろう)

 

全部、間違ってはいないと思う。

 

では何がよくないのかというと、あたりまえだが
行きたくない人に強要するのはよくない。

言葉で強要しなくても、態度や雰囲気で強要するのも駄目だ。

 

お酒を愛し、飲みニュケーションを愛する人がいる一方で
お酒が苦手で、お酒の席も苦手な人だっているのだ。

お酒自体が苦手。お酒を飲まされるのが苦手。
飲み屋特有の騒がしさが苦手。避けて通れない煙草の煙が苦手。

そういう人もいるということを、
飲みニュケーション推進派の人は忘れてはならないと思う。

 

自分自身について言えば、お酒はさほど飲めないが、お酒の席は嫌いではない。

むしろ好きだと思っていた。

だが最近は「できる限り避けて通りたい」と思うようになった。

どうしてある人たちとの飲み会を楽しく感じられないのか - IKISG

に書いた時より事態は一歩悪いほうへ進んでしまった。

 

特定のメンバーの飲み会はいつも楽しくない。

それは、「その人と私しかできない会話」ができず
誰とでも同じように運ぶであろう会話が楽しくないからだ、と書いた。

それなら楽しい会話ができるように心がけようと思った。

その矢先、「飲み会の出席率が低いのは問題である」
などという下らない趣旨の会議が開催され、
各自が考える飲み会のメリットを発表するという茶番が行われた。

 

強制されて飲み会に出るのは御免蒙る、断固お断りする、と思った。

飲みニュケーションは正しいと信じ、強要してこようとするメンタリティが怖い。

新興宗教のようだ。

 

善意からやっているのであろうことは想像に難くないが
小学生の学級裁判ではあるまいし、他にやりようがなかったのだろうか。

30面下げた大人たちが上記のような会議をしているのだ。

開催した人もひどいが、誰も止めなかったこともひどい。

 

 

もし自分が独身のとき、職場の誰かに好意を持ったとする。

何か理由をつけて飲みに誘うとする。

回数は人にもよるだろうが、私なら、2度断られてフォローもなかったら
飲みが好きではないか私が好きではないかどちらかだなと思って
そっとしておくと思う。

多少傷つくだろうが、どうにもできない。

間違っても「コミュニケーションなのだから付き合うべき」「なぜ来ないのか」などと
上から言うことはないだろう。

そんなことをする人は物笑いの種だ。

 

だが、会社の飲み会だとこれが公然と行われているのだ。

誘いに応じないほうが責められ、間違ったことをしているように扱われる。

おかしいと思う。

 

個人的な好意と社内コミュニケーションを一緒にするなという意見があるかもしれない。

だが、社内コミュニケーションだって最小単位は1対1の付き合いではないか。

あの人と話してみたいとか、何を考えているか知りたいとか
そこがコミュニケーションのスタートだと思う。

そう考えたら、大上段から「飲み会に出るべし」などと言う前に
やることがあるのではないだろうか。

 

「今日は出られないんですか?残念だなあ。次は飲みましょう」

と言われたら、出なければ申し訳ないような気になるが
コミュニケーションの錦の御旗を振りかざされたら
子どもがまだ小さいので…と言い訳して逃げるしかない。

そんな人たちとコミュニケーションをとりたいと思わないからだ。

 

もし飲みニュケーション推進派の方がこれを読んでくれていたら、

仕事だから、社内のコミュニケーションは大事だから、という大義を一度捨てて
考えてほしい。

本当に、その「飲み会には参加すべし!」は正しいのだろうか。

 

だいぶ偉そうに書いてしまって汗顔の至りだが、
本当に飲み会強要や飲み会同調圧力がこの世から消えてくれたらいいと思う。