IKISG

都内在住、IT職フルタイム、1児の母。親に頼れず、夫は多忙のワンオペ育児。巷のメディアに取り上げられるワーキングマザーはスーパーウーマンすぎて身近に感じられない。普通の人でも、親に頼らなくても働くにはどうしたらいいのか考えています。生後5か月の子を認証園に預けて復職し、1歳で認可園に転園。復職から3年ほどの人が書いています。

弱さと、人に頼ること

妊娠が分かったとき、自分が弱い存在になったようで戸惑った。

 

席を譲られる立場になった、会社で気を使われるようになった、

という一つ一つに困惑した。

(けど、実際は電車で席を譲られたことは一度もなかった。

むしろ、割り込まれたことならあった)

 

妊娠中より産後のほうが世間は優しい、とよく聞く通り

子連れで買い物に行くと店員さんが籠を運んでくれたりした。

 

人に頼るのが下手な私。

誰かに気を使ってもらうたび、申し訳ないような居心地が悪いような

自分はまだ自分でできます、と言いたいような

そんな複雑な思いを抱えた。

素直に甘えて、笑顔でお礼を言うほうが生きやすいのだろうなと思いながら

どうしても人に甘えられない。

 

生家は、たぶん貧乏だった。

親は自分たちの仕事に忙しく、甘えてはいけないんだろうなと子供ながらに思っていた。

自分で何とかするしかない。頼ってはいけない。甘えてはいけない。

そう思っていた。

くだらない雑談はするのに、悩み事や聞いてほしいことは少しも言えなかった。

 

いま、親になって思う。

なんて悲しかったんだろう。私も、気づく余裕もなかった私の親も。

 

仕事は続けたい。

それでも子供のこともちゃんと見ていたい。

どうしたらそれができるのだろう。