IKISG

都内在住、IT職フルタイム、1児の母。親に頼れず、夫は多忙のワンオペ育児。巷のメディアに取り上げられるワーキングマザーはスーパーウーマンすぎて身近に感じられない。普通の人でも、親に頼らなくても働くにはどうしたらいいのか考えています。生後5か月の子を認証園に預けて復職し、1歳で認可園に転園。復職から3年ほどの人が書いています。

消えた夏休み、或いは1日だけ休めた幸運

夏休みは職場の都合でお盆ね、と言われていた。

8月末に休むつもりの夫と1日もかぶらない。でも好きなことを言える立場でもないから、今年は仕方ないねと話していた。

 

本当なら、夏休みが重なったら

1日くらいは子どもを保育園に預けて、どこかに出かけたかった。

子連れじゃ入れないお店で食事するとか。

気になっていた映画を見るとか。

 

 

でもそんなのは贅沢だから、無ければ無いで生活できる。

 

と思って割り切っていたら、お盆休みの3日のうち2日は出勤しろと言う。

残業できない分他の人に負担をかけているんだから、そこくらい出なさいと。

相手の言う事は尤もなので(なぜ今それを言うのかという疑問はあるにせよ)、自分の意志で受け入れた。

えらい人に手回しすれば回避できたかもしれないけど、ここで忠誠を見せておいた方がいいのかなと打算が働いたから。

ここで忠誠を見せたところで、体育会系のノリのこの仕事では私は長続きしないだろうなと思う。他に人がいなかったから仕事をもらえただけなんだろう。

それでもできる限りのことはやろうと思うのは、おおげさだけど

この仕事を続けていく上での覚悟、みたいなものかもしれない。

 

自分の都合だけ振りかざしていたら仕事はできなくなる。

もし自分はできても、自社の他の人が、これから子持ちで働くかもしれない若い人たちが被害を被る。

だから限られた時間の中で、できる事は誠実にやりたいと思う。

 

そんな理屈を捏ねながらも、休んだらできたはずのことが頭をちらつく。

1日でも休めたことを喜ぶべきだ、と考えながらふと、働かなければ毎日が自由じゃないかとも思う。

でも違う、そうじゃない。そうなりたいわけじゃない。

 

自分で望んで仕事に戻りながら、いちいち悩む姿は傍から見たら意味不明だろうな。

特に、自分の意思じゃないながらも復職に協力してくれた夫に

仕事がどうたらと不満を漏らすのはお門違いもいいところだな、と反省した。

こんな当たり前のことすら、時間をかけないと気づけない。

 

もっと苦労してもっと考えないと、人と同じスタート地点にすら立てない気がする。

働き始めたばかりの若いころからずっと、そんな気持ちが抜けない。