IKISG

都内在住、IT職フルタイム、1児の母。親に頼れず、夫は多忙のワンオペ育児。巷のメディアに取り上げられるワーキングマザーはスーパーウーマンすぎて身近に感じられない。普通の人でも、親に頼らなくても働くにはどうしたらいいのか考えています。生後5か月の子を認証園に預けて復職し、1歳で認可園に転園。復職から3年ほどの人が書いています。

望み通りか、違うのか

自分がそうしたかったから、子どもが生後半年の時に復職した。

夫は「少し早い気がする」と言いながらも協力してくれた。

 

 

思い返せば半年間、

夫を除いたらスーパーのレジの人としか話さないような生活で

自分が駄目になっていきそうで怖かった。

 

保育園が空いていなければ戻れないのに

いつ空くかの見通しもないとやたらに焦ったりした。

 

家にいる時しかできないこと、

たとえば家事をもっときちんとやろう

(戻れるか分からないけど)会社に持っていく企画書を作ろうと思っても

乳児がいたら細切れの空き時間しかない。

それでもできる人はできるんだろう…と落ち込んだりした。

 

生後半年くらいで戻ろうと思ってるんです、と言う度に

まだ早いんじゃない?という周囲の反応に

「じゃあ私にずっと家に一人でいろというんですか?」と言えずに曖昧に笑って流した。

 

 

そんな中、やっと戻れた仕事が楽しくて仕方ない。

 

かといったら、そればかりでもない。

 

 

残業が当たり前の業界で、残業ができない事情をお話しして

了解していただいて仕事を始めても

当然のようにタイトなスケジュールが引かれ、当然のように問題発生。

そしてこちらも当然のように、解決策は残業か休出。

 

 

子どもには夜だけでも母乳をあげたいから残業はしたくない。

家事もたまっているから週末は出たくない。

でも子供を理由にしたくない。

したくないのにせざるを得ない。

 

 

甘えるつもりは微塵もなかったのに

「子どもがいるから配慮してと思うなら仕事なんて辞めた方がいい」

と夫に言われて愕然とする。

甘えるつもりはなくても、言葉か行動のどこかに

そういう思いがにじみ出ていたんだろうか。

 

残業ができなくても円満に働ける仕事が、この世のどこかにあるとしても

それは今私の手が届くところにはないという現実。

 

仕事に戻れたことは嬉しい。また経験を積んで成長したい。

会社にも貢献したい。認めてもらいたい。

でも時間は限られていて、もっと子どもとも一緒にいたい。

 

仕事と子ども、両方を手にできた幸せを思えば贅沢な悩みなのは分かっている。

でもどっちももっと欲しくて葛藤する。

焦るな焦るなと自分に言い聞かせながら、毎日を必死で過ごす。

 

半年間望んでいたものを手に入れたのに

まだ悩んでいる自分、しょうもない自分を受け入れながら

どうすれば楽しめるかを探していきたい。