IKISG

都内在住、IT職フルタイム、1児の母。親に頼れず、夫は多忙のワンオペ育児。巷のメディアに取り上げられるワーキングマザーはスーパーウーマンすぎて身近に感じられない。普通の人でも、親に頼らなくても働くにはどうしたらいいのか考えています。生後5か月の子を認証園に預けて復職し、1歳で認可園に転園。復職から3年ほどの人が書いています。

考えたこと

私と子どもは違いすぎる

下書きフォルダを見てみたら下書きがたくさんたまっていたので拾い上げてみる。これは2015/01/06に書かれたもの。 子どもは私にないものをいっぱい持っている。それは若さとかそういう当たり前のものではなくて、たとえば可愛がってくれる祖父母とか、子ども…

お金がないのが問題じゃない(気がする)

子どもが生まれてから3年ちょっと復職してからもうすぐ2年の実感として、親に頼れない子育ての実感として声を大にして言いたい。 お金がないのが問題じゃない、と思う。 前にも同じタイトルで書いているけど(お金がないのが問題じゃない - IKISG)、今回はち…

いつか役に立つ日

学校の勉強が実生活に役立つとは、学校に通っている時ですらあまり思っていなかった。 勉強し、テストで点数がつき、評価が決まる。勉強ができる子はいい学校に行き、大企業に入る。 漠然とそんな風に思っていた。 私は美術科目が得意だった。 ほんとうは絵…

専業主婦vsワーキングマザーなんて誰かの陰謀だ

どこかの匿名掲示板だったか、それとも匿名ダイアリーだったか。 それぞれが自分の思いをつづる場所で、 「ワーキングマザーなんて大嫌い」と書かれた文字が目に入った。 書いている人はどうやら子育て中の専業主婦。 自分もワーキングマザーの端くれとして…

虫(自分が嫌いなものと子どもとの付き合い方)

私は虫が苦手だ。 みんなが苦手であろう、ゴキブリや毛虫はもちろんのことカブトムシやチョウチョも同じように苦手だ。 都市部のマンションで暮らす分には、虫との接点はごく少ない。 夏になれば蚊に刺されるくらいは仕方ない。 秋になってそこここに落ちて…

何かがあったときに諦めがつくかどうか

もう2年以上前になる。 妊娠が分かったとき、もともとあまり飲んでいなかったアルコールはすっぱり止めた。 喫煙の習慣はなかった。 毎日たくさん飲んでいたお茶とコーヒーは全てノンカフェインのものに変えた。 渋めの緑茶が好きだったから、麦茶に切り替え…

集中力がなさすぎる

復職して痛感したことの一つに、集中力の低下がある。 これは他の復職女性も言っていたからよくあることなのかもしれない。 ブランクで鈍った、というようなものではないと思う。 何故なら復職からそろそろ2年たつ今も、集中力が戻らない時があるからだ。 私…

お金がないのが問題じゃない

子どもを一人育てるのに○千万円必要だ、というような話をよく聞く。 子どもはお金がかかる。 でも働く世代の給与は昔に比べて下がっている、または上がらない。 だから夫の収入だけでは家族を養えず、妻も働かなければならず、(A)なのに保育園が足りておら…

もうそろそろ争いをやめよう :ベビーカー論争

このブログでも何度か、私見を書こうとしてやめた。 うまくまとまらない気がした。 でもつい先日、ものすごく腹立たしい記事を某所で読んでしまい、やっとこの件に関して自分が思っていることが分かった。 だから書いておこうと思う。たぶん長くなる。 腹立…

つれづれなるままに

私はコーヒーが好きだ。 と言っても別にグルメではないから味は問わない。 インスタントコーヒーでも缶コーヒーでもおいしくいただける。 ただし、砂糖あり+ミルク分なしのコーヒーは苦手だ。 それから酸味が強すぎる豆も得意ではない。 先日、屋外にいて寒…

自己評価が低いのは如何ともしがたい

いつからだろう、気づけば自己評価が低い。 別にいまの自分は恥ずかしい存在ではない、とは思う。(思いたい) 人に言える仕事をし、税金と年金を納めて暮らしている。投票にも行く。犯罪歴はない。 夫と子どもがいる、ごくふつうの暮らしだ。 でも気づけば…

何に腹が立つのか考えてみた ~ベネッセの件

ベネッセの個人情報流出事件は、エンジニアとしても親としても他人事ではないニュースだった。 とはいえ、あのニュースに接した時の私の初動は悪すぎた。 「ベネッセから子どもの情報を含む個人情報が流出」と騒ぎになったときああこどもちゃれんじをやって…

私はいつおとなになったのだろう

子どものころ思っていた「大人」はもっと圧倒的な存在だった。 思春期になって中二病に陥って「大人なんてくだらない」なんて言っていたのも圧倒的な存在だからわざと煽っていたのにほかならない。 でもいま、仕事を持ち結婚して子どももいる私が確固たる存…

復職後本当にイヤだった一言

復職後、いちばん嫌だったことは何かと考えてみた。 お荷物扱いされて凹むとか悔しいとか、先が見えなくて不安とか、そういうのもたくさんある。 (そういうのはこのあたりに書いている) 自分がお荷物扱いされる将来を想像しても、誰かをお荷物扱いできるの…

深く考えずに「ロールモデルがいない」と言ってしまう件

若い頃からなんとなく「この業界の女性は大部分がどこかへ行ってしまう」ということを感じていた。 なにしろ女性の先輩が少ない。 絶対数が少ないというのもあるけれど、女性の先輩がとても少ない。 年代問わず、既婚者の女性は少ない。 子どもがいる女性は…

反省:私も他人の事情には無関心だった

昨日書いたエントリが急に恥ずかしくなってきた。 なんだか、私はかわいそうなんですと言いたがってるみたいに思えてしまった。 でも振り返れば、私だって他人の事情に鈍感な一人だった。 いま、子どもがいるからといってここぞと被害者ぶるのはよろしくない…

子どもを理由にしすぎなんじゃないか?

仕事をするうえでも、生活する上でも 「子どもがいるから仕方ないんです」「できなくて当たり前なんです」 という態度を取るまい、取るまいと思いながら暮らしてきた。 子連れに配慮してもらえる場面というのは非常に多い。(それは非常にありがたい) でも当…

大人だって夢を見る、はずだ

こどもの頃はよく人に聞かれた。 「将来の夢は?」 だいたいの子どもが、職業の名前を答える。私もそうだったと思う。 小さい頃はお花屋さん。ケーキ屋さん。 小学生になり、大好きな先生ができてからは教師。 中学生の頃には精一杯背伸びして「夢なんてない…

私は散歩をしている。彼らは山に登っている

ある種の人たちのことが不思議でならなかった。 何というのか、万能感、のようなものを持っている。 自分の正義を信じて疑わず、それを他の人に押し付ける権利を持っていると思っている。 往々にして彼らには社会的な地位はなく、しかし上から目線である。 …

これは恋なのか(恋ではない)

はじめは、人からそんなことを言われるなんて…と普通にショックを受ける。 次に腹が立ってきて、何と言い返してやろうか考える。 この時考えるのは 「あなたはよほど○○なんでしょうね?私などと違って」 「仰る通りですね、ぜひ見本を見せてください」のよう…

判断材料その三:その短所に耐えられるかを考える

「判断材料その一:自分のコストを考えてみる - IKISG」 「判断材料その二:その理由で納得できるかを考える - IKISG」 と同じ系統の話。 ネットで何かを買うことが本当に増えた。 実店舗で買う時でも、その前に口コミを読んで比較してみよう、ということは…

もしもの話(夫婦どちらかが死んでしまったら)

子どもが生まれる前のこと、夫となんとなくこんな話をしたことがある。 「もし私が死んだらどうする?」「もしあなたが死んだらどうしよう?」 (不謹慎な話で申し訳ないけど、不測の事態が苦手な私はよくこういう突拍子もない想像をする) あなたが死んだら…

事実+事実=事実とは限らない(無意識または悪意)

すごく当たり前なのだけど、今更しみじみ思ったので書いてみる。 たとえば、 ・うちの子どもは保育園でプロの栄養士&調理師が作った食事を食べている ・うちの子どもは比較的大柄であり、比較的健康である というのは、れっきとした事実だし、客観性もある…

大変でしょう?と聞かれたら何と言えばいいんだろう

子どもがいて働くことについて「大変でしょう?」「忙しいでしょう?」ときかれると「(まあ自分のやりたいこともできてるし睡眠もとれてるし)そうでもないですよ」と答えることが多い。 独身の頃より制約が増え、自分も時間が減ったという意味では大変かもし…

いつからだろうか(当たり前と期待)

自分の仕事上の異動に続き、子どもの体調不良と夫の多忙が重なった。 子どもが体調不良のときは甘えとわがままが増える気がする。 加えて、近頃は自己主張が増え、行動や言葉でそれを示そうとし、大人に阻止されるとギャーッと怒るようになった。 夫が出勤中…

判断材料その二:その理由で納得できるかを考える

前回「判断材料その一:自分のコストを考えてみる - IKISG」ではお金に関わることの判断材料を書いた。 今回はお金に関わらない判断の時に何を考えているかを書いてみる。 子どもが予想外に早く寝てくれた。夫が帰るまでにはまだ時間がありそうだ。 こんな時…

夢を見なくてよかった

育った環境もあるし性格もあると思うのだが、私は結婚したい!お嫁さんになりたい!と思ったことがなかった。 そういえば彼氏がほしい!と思ったのもごく僅かな期間だった。 彼氏とはどんなものかしら、と思い一人と付き合ってみて勝手に分かった気になり、…

子どもがいないとわからないこと

そんなものはないんじゃないかな、と思った。 子どもがいる人といない人では考え方や行動が大きく違う、かもしれない。 でも私たちはその違いの理由を「子どもの有無」に求めすぎているのかもしれないと思った。 若手社員が憤っていた。 「みんな会社のイベ…

「働いていると偉い」のだろうか?

前回、「「子どもを抱っこしていて偉いよね」 - IKISG」で、人から偉いと言ってもらった時に感じたことを書いた。 もっと気になっていることがある。 復職してから1年、いや結婚してから数年の間に何度か言われた、 それは、「結婚しても仕事続けるなんて偉…

夢がないと駄目だ、と思った

夢でも目標でもビジョンでもいい。 何かを持っている人は違う、と思った話。 先日、違う業種の若い人と一緒に食事をした。 前回話したのは数か月以上前のことだ。 その時は、最近仕事はどうですか?と聞くと、こういうことがあってやりがいを感じます、と言…